体内の至る所で酸素が欠乏すると貧血の症状が現れだします。ただ、この症状はいきなり現れるのではなく徐々に現れてきます。そのために、この症状を単なる体調の悪さや自分の体質であると勘違いして、貧血であることに気づかない場合が多々あります。

 

酸欠状態になった身体は、ちょっとした運動をするだけでも息が切れたり、疲れやだるさを感じるようになります。また、心臓にも負担が大きくなるので、動悸が起こりやすくなり、さらには呼吸が困難になったり胸が痛くなったりします。

 

脳の働きも酸素の欠乏によって鈍くなるため、十分睡眠をとっているにもかかわらず、なかなか朝起きにくくなり、頭痛や肩こりもひどくなっていきます。

 

ヘモグロビンは赤色色素であるため、それが不足すると血液の色が薄くなります。また酸素が欠乏すると皮膚の隅々まで血液が十分行き渡らず、顔色が悪くなっていきます。同じ理由で、まぶたの裏や口の中の粘膜、爪なども白っぽくなっていきます。

 

さらに貧血が進むと、肌がカサカサになったり、髪の毛の質も悪くなっていきます。その他、爪が薄くなり割れやすくなったり、外側に反り返ったりするのも貧血の症状です。もし、これらの症状にあてはまるものがあった場合は貧血の可能性があります。早急に貧血を改善するためにも、普段の食事を見直す必要があるでしょう。